
― ワールドユース本大会の前にブルキナファソ合宿に行きましたよね。ずいぶん強烈だったという噂は聞いていますけど、ブルキナファソとはどんなところでしたか?
うーん、そうですねえ…特にこれだというイメージはないんですけどね。日本よりかなり貧しい国なので、道はガタガタしていましたし、今まで見たことないような形の家とかあったし、なにしろ暑かったですね。
― ホテルがすごかったという話題が多いですが、遠藤さんの印象はどうでしたか。
確かにきれいではなかったですし、日本とはかなりかけ離れていましたけど、僕はあまり不自由さを感じませんでしたね。蚊がすごくて夜中に起きましたけど、どうしようもなくなったというようなこともなかったですし。
― 食事は大丈夫でしたか?
ブルキナの時はコックさんの帯同がなかったので、僕はなんとか食べられました。多少体重は落ちましたけど。
― ブルキナファソでは皇帝や国家元首に会ったそうですが。
日本みたいにきれいな建物だとか、伝統ある造りではなかったので…偉いのかな?って。(笑)服装もきれいなんですが、現地の方が着ている普通の服でしたし。トルシエ監督だけは慣れていたので恭しい態度でいましたけど、僕らはあまりそんな感覚はありませんでしたね。
― 庭にライオンやカバを飼っていたんですよね。
ああ、それは別の人の家ですね。そこは本当にすごかったですよ。敷地も広かったですし、ライオンや他の動物もいろいろ飼っていたし、建物もきれいだったし、プールもあったし。庭はアフリカなんですけど、中に入ったらヨーロッパチックというか、リゾートみたいな雰囲気でした。
― ハードな中で移動や食事、酷暑、あまりよくないグラウンド。過酷な環境という意味での最初のアフリカ合宿はどうでしたか。
そういうところに行けば、それが普通だと思うので、僕は苦ではなかったです。
― 受け入れてしまうタイプなんだ。
そうですね。日本だったら…みたいなことは、あまり考えないですね。移動もバスしか交通手段がないなら、しょうがないよなって。
― そういえば移動中、ワニを餌付けしている人がいて、ワニに触った選手もいたそうだけど。
何人か触っていましたけど、僕はちょっと勇気がなくて。(笑)触りませんでしたね。
― ブルキナファソは環境対策としても、暑熱対策としても役に立ったということだったのでしょうか。
そうですね。いい経験になったし、ナイジェリアもこういうものなんだろうなって行く前にある程度想像できましたし。事前合宿としての効果はあったと思います。

― ナイジェリアに行って、環境はどう変わりましたか?
ブルキナファソに比べれば、ホテルは断然よかったですよ。ヨーロッパに行くのと同じような感覚でした。
― ナイジェリアでは誰と同室だったんですか?
えーと、本山と一緒だったような気がするんですが…うーん、よく覚えていませんね。ほとんどリラックスルームにいましたから。
― 外出はしました?
一度だけみんなで外出しましたけど、個人的には出ませんでした。治安的にちょっと怖かったですからね。
― ナイジェリアで孤児院に行ったそうですが、どんなことをしましたか?
親がいない子どもたちと一緒に触れ合ったのですが、僕らは好きなことをしてご飯を食べられているので幸せだなあって感じましたし、恵まれない子どもたちになにかしらサポートをしていきたいという気持ちを持ちました。
― なるほど。孤児院に行ったというインパクトはあったんだ。
そうですね。海外で初めてそういう施設に行ったので、子どもを抱っこしたこととか、自分の中に鮮明な記憶として残っています。
【取材・構成】 SHAPE 豊田 英夫 |