― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
寺田 優勝争いをすることでしょうか。フロンターレ自体はお客さんが増えていると思うんですよね。去年の最後の方は、優勝争いに絡んでいましたから、必ず1万人は入っていましたからね。
黒津 強くないとつまらないですからね。まず「強い」ということが、お客さんが入ってくれる条件になると思います。見に来てもらっても勝たなければつまらないだろうし。勝って、お客さんと喜びを分かちあえる試合を続けられれば、お客さんはもっと入ってくれるんだと思います。
寺田 そうですね。結果に比例するものだと思います。
― ただ、勝負の世界ですから、全ての試合に勝つことはかなり困難ですよね。それでも、お客さんが満足してくれるためにはどうしたらいいのでしょうか。
寺田 試合自体が面白い試合になることが必要だと思うけど、それにはひたむきさとか、一生懸命さが大切だと思いますね。
黒津 魅せる職業ですから、そういった部分は必要ですよね。
寺田 ただ、ひたむきさや、一生懸命さは当たり前のことだから、それがどうお客さんの目に映るかですよね。
黒津 自分たちとしては、今日は負けたけど、良く頑張った試合だったと思っても、お客さんにとっては違うこともありますからね。
― あと、サッカー専門以外に露出が少ないことについて意見がよく出ます。
寺田 確かに野球の選手の露出は多いですけど、それはやはりニーズがあるからであって、まだサッカーは野球と比較すると視聴者の興味が低いということなんじゃないでしょうか。ただ、順位があがったので、それなりにテレビにも出たから、オフにはわりと認知度があがったような気がしました。今までは、フロンターレって名前に対して「知っているのかな?知らないかな?」って微妙な感じだったんですが、今年はすごくみんなが認知してくれているんだなという感触がありましたらからね。
黒津 それは僕もありました。
寺田 露出が多くなったことで、自分の周りの人たちの反応がすごくよくなったんですね。あとは代表選手が出てきたことも大きいです。
― インタビュー時のコメントとかも大事だという話もよく出ます。
寺田 そうですよねえ。自分はなんか無難なコメントに終わっちゃうんですよね。キャラも、普通というのが自分のキャラだと思っちゃっているからね…。(笑)例えば、今度入ってきた永嗣(川島選手)とかはキャラがありますよね。
― 代表者会議でも、いつも活発に発言していますよね。そういえば今年川崎で移籍したばかりなのに副支部長ですね。
寺田 選手会活動をしたい、って自分から言ったんですよ。
黒津 永嗣は面白いんですよね。僕、高校の時、一緒に国体に出たんですけど、当時から変わらないんです。
― 仲がいいんですよね。じゃあ、黒津選手も一緒に選手協会の活動やりません?
寺田 そうだよ、お前、やれよ。いつも、逃げてばかりいないでさ!(笑)でも、会議は行ってみると面白いと思うよ。
黒津 本当ですか? じゃあ、考えてみます。
― 話は変わって、地域活動はどうですか?
寺田 清掃をやったぐらいかな…。イベントは区民祭とかいろいろと催し物に出てる方だと思いますよ。
黒津 多い方じゃないんですか?
― 選手が主体となって直接地域のファンの方たちと交流するイベントはないんですか?
寺田 それはないですね。どういう手段がいいかはわからないけど、他のチームがやっているようなことをやった方が良いと僕は思いますけどね。でも選手だけじゃなかなかそこまでできなくて…。
黒津 ファンや地域の人たちと交流を持つことは良いことだと思うんですよ。選手主体のフリーマーケットとかいいですよね。僕、出したいものが、けっこうありますよ。
寺田 でも、そういうものって買ってもらえるんですか?
― レイソルでは、あっという間に売り切れたって言っていましたよ。
黒津 古くなったスパイクとかでもいいんですか?
― 「○○戦でゴールを決めたスパイク」といういわく付のが喜ばれるようですよ。
黒津 なるほど。その試合を見に来た人だったら、喜んでもらえるかもしれないですよね。それいいですよね。面白そうですね。
― 売上で後半戦の1試合のチケットを集中して買って、子供たちを招待して、選手会主催で「スタジアムを満員にしようDAY」を組めば、もっと盛り上がるんじゃないですか?
寺田 そういう使い方はいいですね!
黒津 そこでしっかりと勝って。
― そうそう。黒津選手が得点を決めて、勝って、インタビューでびしっと!
黒津 びしっとコメントで盛り上げて!(笑)なるほど。こういう小さな活動の積み重ねが、サッカー人気の向上に繋がっていくんですね。まずは小さいことから始めないと。
寺田 おっ、良いこと言うね!
― ありがとうございました。