08.04.09 UPDATE
― みなさんの個人年金を補助する制度ができました。チームのみなさんの関心はいかがですか。
塩田 僕は現役が終わった後について不安を感じているんですね。だから、今回の個人年金補助制度については強い関心を持っています。けれども、若い選手たちは年金や個人年金にまだ関心を持っていません。「大丈夫なのかな。先のことをちゃんと考えているんだろうか…」そんな不安を感じることがあるんです。今回、このテーマに選手協会が取り組んで、クラブハウスに来て年金や将来設計についての説明をしてくれるのは、若い選手たちが自分たちの将来のことを考える良い機会になったんじゃないかなって思うんです。もちろん、引退時に現実的に補助金がでるということは助かりますので、個人的にはすごく良い制度ができたと感じています。
― 若い選手はまだ将来のことを考える余裕がない…という感じでしょうか。
塩田 そうですね。高卒で入団1、2年目の選手ですと、生活面ではまだ学生の延長のような感覚の選手もいます。20歳未満ですと、国民年金の対象者でもありませんしね。さらに、みんなプロの環境に慣れることに一杯一杯だったりするんです。でもそれだけではいけないんですよね。僕は大卒で今年入団5年目なんですが、将来のことをいろいろと考えるようになると、「しまったなあ。こういった年金制度のようなものは若いうちにやっていた方が得だったんだ」って今になって思うんです。若いうちは余裕がないから確かに難しいかも知れませんが、もし今教えてもらっているような知識があったらなにかを始めていたかも知れません。だから、若い選手たちには、先を見据えてこの時期から取り組んで行ってもらいたいと思います。
― 補助ではなく退職金制度、年金制度を考えてほしいという意見も多いのですが。
塩田 確かにそれはすごく良いとは思うんですけれど、財源確保の問題や他の予算との兼ね合いもあると思うので、すぐには難しいですよね。徐々にできれば良いと思います。選手協会にしても、サッカー協会やJリーグにしても、これから何十年も何百年も続いていきます。あせらず、一歩ずつ、確かなものを作っていった方が良いと思います。僕たちは引退したとしても、後の選手に良い制度が残るようにしたいですね。
― 話は変わります。支部長になって2年半になりますが、その間で理解した選手協会ってどんなところですか。
塩田 選手側の立場に立って、僕たちをサポートしてくれる組織ですよね。サッカーの世界では、選手は一個人事業主です。そういった時に僕たちをサポートしてくれる、とても助かるし、心強い組織ですよね。
― 体力や発言力が弱いと感じる選手もいますが、塩田選手はいかがですか。
塩田 やはりこれも一歩ずつだと思うんです。前回の総会でも規約に関する議論がとても熱く交わされましたよね。僕も規約を変えていって欲しいし、そういう方向に向かうことには異論はないんですが、そこには選手だけではなく様々な人たちや組織が関連しています。だから焦って一気に行こうとするのではなく、一歩ずつ一歩ずつ、地に足をつけて歩んでいくことが良いと思っています。
― 選手協会の運営も将来を見据えたものでありたい、ということですね。
塩田 確かに僕らとしても、現役中にいろいろな改善があって欲しいと思います。でも、僕らが現役中にその恩恵が受けられなくとも、いつかその目的にたどりつくことが大切なんだと思います。
― そういう意味では引退後を見越したケアを選手協会で出来るといいですよね。
塩田 そうですね。OBになったらそれで終わりと言うのではなく、繋がりを持っていたいと思います。OBでも選手協会のサポートを受けられる、そんな仕組みができるといいですよね。
― ありがとうございました。








