SPECIAL INTERVIEW
FILE007
■小さい子も、自分の貯めていたお金を貯金箱ごと持ってきてくれて… (1/3)

― 今年は新潟中越大震災という大きな災害がありました。お二人のチームも活動をされましたね。

鈴木「どこのチームでもやりましたけど、うちもチームとしてすぐに動きましたね」

― レッズは誰が最初に声をあげたんですか?

鈴木「あれは、僕とギシ(山岸)かなあ」

― チーム選手会の会長の山岸選手。

鈴木「ギシはしっかりしていて、本当に信頼できるんです。でも「やらないの?」「やったほうがいいよ」って声はみんなからもあがっていたんですよ。それで「選手会として活動したいので、募金箱を作って欲しい」ということと、「練習後にも呼びかけをしたいので警備の方をお願いします」と話を持ちかけたら、すぐにクラブも対応してくれて。その日の練習後にはもうすぐに募金箱もできていたんです。連戦中だったので、行えた期間は少しだけだったんですけど」

― 試合会場でもやりましたよね。

鈴木「やりました。どのようにしていくのか、監督と強化部長とギシと僕で話をして、試合会場と、練習後の大原でやることが決まって。結局、かなり集まったんですよ。500万円くらいだったかな」

石川「500万円ってすごいね!」

鈴木「僕たちも試合前の30分間立って募金活動をしましたしね」

― FC東京はどうでしたか?

石川「うちは、僕と宮沢さんと強化部長と話し合って、チームと選手会と合同でやろうってことになって。ベンチに入らない選手はみんな、スタジアム内のコンコース上で募金活動をしたんですが、僕もその時ベンチに入らなかったので、一緒にやったんですよ」

鈴木「えっ、スタジアムを回ったんだ」

石川「回ったというか、僕らはあまり動かなくて、お客さんが並んでくれて。中にはすごく大きなお金を入れてくれた人もいたんです」

― みなさん、関心が高かったんですね。

石川「それで、その時一緒にモニ(茂庭)がいたんですけど、僕らはお願いしますって言っているのに、あいつだけ言い方が違うんですよ。(笑)「淋しいなあー」って言ったり、1万円募金してくれる人がいると「おーっ! 1万円入りましたー!」とか言ったりして。(笑)」

― みんな盛り上がったんですね。

石川「小さい子も、自分の貯めていたお金を貯金箱ごと持ってきてくれて」

鈴木「あっ、浦和にもそういう子がいた」

石川「募金箱には入らないから、このままお願いしますって」

― いい話ですねえ。新潟といえば、チャリティ・オークションはなかなかの成果を出しましたね。

石川「1150万円ですよね」

鈴木「それってすごいよね」

― そういえばレッズの千島選手がバラエティに富んだグッズを提供してくれたんですよね。

石川「それって、どんなものですか?」

― ランニングシューズ、メガネ、Tシャツ。それからハット、レトロなネクタイ。

石川「おーっ、すげえ!」

鈴木「千島スペシャル。(笑)今、千島ってもっとすごいよ」

石川「そうなの? もっとすごくなっているの?」

鈴木「ピアノの鍵盤柄のセーターとか着ているから!」

― じゃあ次にはそれを出してもらいましょう。ところで、今回、はじめてJリーガー全体で大きなチャリティに取り組んだわけですが、大きなムーブメントを作った感想はいかがですか?

鈴木「すごくいいことだと思いますね。テーマを決めて、毎年チャリティを行っていくのもすごくいいと思うし。それが当たり前のようになっていったら、いつかは選手協会の地位ももっと認められるようになるだろうし。そういうことはどんどんやっていくべきだと思いますね」

石川「僕らも出品して買っていただくことよってチャリティに参加したという実感を持てたし、買っていただいた方たちもそれによって被災地へのチャリティに協力できたということもいいですよね。もちろん、新潟の人たちにとっても。意味合いとしては選手とファンの方たちとのコラボレーションですよね」

鈴木「ひとつの結果として残ったというのは大きな意味だよね」

石川「確かに。今後もなんらかの形で続けていけるといいよね」



【取材・構成】 SHAPE 豊田 英夫
 
1/3