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■代理人について
― 以前は行っていたと思うのですが、選手の新しい職場を探すという意味において、代理人(公認選手エージェント)活動については、現在どのようにすすめていらっしゃるのですか。
「代理人については、選手協会の立場として難しいポイントがあります。以前は選手協会の事務局内で代理人の資格を持つスタッフがいましたが、実際に代理人活動を始めると、代理人の仕事というのは片手間にできるような仕事ではありませんので、どうしてもある一部の特定の選手のためだけに活動することになってしまいます。選手協会のスタッフが資格を持ってもいいかもしれませんが、実際に代理人として活動するのは、全選手を平等に考えるという選手協会の精神にややそぐわないのではないかと思います」
― 確かに、今までの話を聞いていますと、実際に交渉の場につかないだけで、総合的な代理人機能は果たしているように思えますが。
「そうですね。規約上、代理人や弁護士以外の人が交渉の席につくことはできませんので、もちろん選手協会の事務局員がそこに関与することはありません。ただ、契約上のトラブルとかになりますと、選手協会にも顧問弁護士がおりますので、場合によっては顧問弁護士が契約の場に立ち会うこともありえます」
― 国内に代理人の数が少ないことが移籍の活発化に悪影響を与えているのではないでしょうか。
「今の日本のマーケットの中だけで代理人活動を行うのであれば、日本人選手の平均年俸から考えると代理人側にメリットがあるように思えません。海外がらみの仕事にならないと、魅力がある仕事にはなりにくいと思います。また、世界を見渡した場合、選手のために動くのではなくて、選手を商品としてのみ取り扱う、いわば悪徳代理人のような代理人もいると聞いていますので、ただ単に数を増やせばいいというものではないと思います」
― J2の選手から、金銭的にお願いするのは難しいかも知れないけど代理人がいると助かる、という話を聞いた事があるのですが、J2の選手の保護という意味ではどうなのでしょうか。
「たしかに選手としては代理人がいないよりいたほうがいいでしょうね。ただ、実際問題として、代理人がいるからといって必ずどこかのクラブに入れるというわけでもありません。それはまた戻ってしまいますが、まずはプロ選手としての技術を向上させて、周囲に認めてもらうことが基本になるのではないでしょうか」
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